夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
小さな机を挟んで、
僕とリディアさんの視線が交わる。
「……。
なによ、ギル。私に優しくしてくれるの?」
「……は?」
リディアさんは僕を見つめて問い掛けると…。
スッと手を伸ばして僕の頰に触れて、
机から身を乗り出すと顔をゆっくりと近づけて来た。
……え?
っ……えぇ…ッ///!?
「!///っ…だ、だめですッ!!」
僕は慌ててリディアさんの両肩を掴んで、
バッと席を立って彼女から離れた。
バクバクとうるさく音を立てる心臓。
「///…ど、どう言うつもりですか?」
僕が真っ赤な顔で動揺していると、
リディアさんはくすくすと笑って椅子に座り直した。
「…アンタは。
サヤとアカリちゃんの事だけ考えてればいいの。
大事にしなさいよ?絶対に。」
そう言ったリディアさんは、
今までに見た事がない位に…儚げだった。