夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】

そして、最後の台詞。


『待っていろ。
例え世界中を敵に回しても…。
僕は絶対に、君を迎えに行くから…!』

台詞を言い終えて、
観客が息を飲む絶妙なタイミングで…。
少年は静かに瞳を開くと、
長い前髪から覗く切れ長の目を…

流し目の様して、
色っぽい視線を観客に向けた。


「!///っ……?!」

不思議な色気。
その美しい瞳の中に宿る、強い光。
少年の、眼光に…貫かれる。

心を射抜かれた様に、
ゴクッと喉を鳴らして僕は震え上がった。


っ……。

……すごい。
すごい、すごい、すごい…!

同じ台詞なのに…。
全く違う、表現に変わった。


感動を呼ぶこの場面が…。
愛で満ちた、希望に満ちた場面に変わった。

まるで観客全員がヒロインになった様に…。
彼を信じて、待っていたいと…。
彼なら必ず迎えに来てくれる、と…。


夢を叶えてくれる様な、
魔法の言葉に…変わった……。
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