夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
ワアァァーーーッ…!!!!
と、湧き上がる歓声。
彼を取り囲む観客が熱い拍手を贈る。
特別な場所じゃない。
舞台上も照明もない場所。
なのに、僕には…
少年が白金色に輝いている様に見えた。
「///っ……。」
少年と話してみたくて、
ゆっくりと足を踏み出そうとした時…。
「…はいっ!そこまでよッ…!!」
女性の大きな声が聞こえて、
ザワザワしていた辺りがシーンと静まり返る。
その声に、僕は思わずビクッとした。
聞いた事のある声。
そして、苦手な…声。
チラッと声を発した女性の方を見ると…。
白銀色の髪に、水色の瞳。
間違いなく、リディアさんだった。