夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
リディアさんは一番後ろで観ていたらしく、観客の間をズカズカと歩いて行くと…。
前に立ち少年の額を人差し指でグッと押した。
リディアさんに会いたくなかった僕はその場を立ち去ろうとしたが、
彼女の言葉に思わず足を止める事になる。
「まだまだね、ヴァロン。
今日は…おまけで70点ってところかしら。」
……えッ?!
リディアさんとのまさかの再会。
そしてさっきの少年と知り合いな事にも驚いていたが…。
僕が一番驚いたのは、
あんな素敵な演技を見せた少年への辛口評価。
70点…!?
相手もいない一人演技で、
台詞を一字一句間違えずにあそこまで演じきったのに…?
信じられない。
そう思っていた僕に、
更なる衝撃の言葉が聞こえる。