夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「!………。」
自分に近付いてくる僕に気付いたヴァロン君は、少し警戒した目で見つめてくる。
…けど。
僕はお構いなしに側に行くとヴァロン君の手をガシッと握り、
思わず笑顔になってしまった。
「君っ…すごい!天才だよッ!!」
「!っ……はぁっ?」
「感動した!
僕ね、あの舞台大好きなんだ…!!」
すっかり興奮して、
僕は呆気に取られるヴァロン君にどんどん詰め寄る。
この時僕はきっと、
子供みたいにキラキラ目を輝かせていた。
「70点なんてとんでもない!
100点だよ!満点!
…いや、点数なんて付けられない!」
「ちょっ…!
な、なんだよ…あんた……ッ。」
抑えられない気持ちを伝えたくて、
でも上手く言葉が出なくて勢いで話す僕を…。
誰かがグイッと首根っこを後ろに引っ張って、ヴァロン君から離した。