夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「あ、いや…。
そ、そのっ……///。」
ヴァロン君に見つめられて、
何故か僕は真っ赤になった。
綺麗な彼の瞳。
子供の純粋な瞳、とはまた違う。
まるで人を虜にする様な、不思議な宝石の輝き。
ゴクッと息を飲む僕にヴァロン君が言う。
「お客さん全く来てねぇけど…。
この店大丈夫なの?ちゃんとやっていける?」
子供らしからぬ質問。
首を傾げる彼に僕は答える。
「…あ、うん。
まあ…僕が売らなくても…他にお店いっぱいあるから……。」
他の街や場所で、
同じ品物を売っている同僚がたくさんいる。
その人達はとても接客が上手で…。
いつもすごい売り上げを上げていた。
だから、僕が売れなくても…大丈夫。
僕はそう思っていた。