夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「……僕は、何をしてるんだろうね。」
頭を抱えて苦笑いする僕。
「……さぁ?
人それぞれだから、
別にそれでもいいんじゃない。」
そう言うとヴァロン君は僕から離れて、
店頭に置いてある品物を手に取った。
それは、新商品のお菓子。
「…でも、俺はごめんだね。
そんな他人任せの人生。
そんなつまらない生き方、もう沢山だ。」
彼は代金をトレーに乗せると、
ガサガサとお菓子を開けて僕に言う。
「駄目で元々。
せっかくなら思いっきりやっちゃえば?」
首を少し傾けて、
ヴァロン君は意地悪な笑みを浮かべて…。
お菓子を頬張ると…。
「!っ……何これ!
めちゃめちゃ美味いじゃん!!」
と、雰囲気をガラッと変えて笑った。