夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「え?…え……?」
ザワザワと賑やかな雰囲気に圧倒される。
慣れない環境に僕がオドオドしていると、
周りのお客さんが声をかけてきた。
「お兄さん、一つ下さいな。」
「あ、こっちは…色んな味を一つずつね!」
「え?!っ…あ、は…はいッ!」
お客さんが次々にたくさんの注文をしてきて、
僕は上手く接客出来ない。
どうしよう。
と、パニックになって僕は山積みになっていた商品の箱を倒してしまった。
散らばった商品を動揺で震えた手で拾おうとすると、いつの間にか近くで屈んでいたヴァロン君に手を掴まれる。
「……あんたは、店員。
あんたが理想とする店員になればいい。」
「!……えっ…?」
呟く様に言われて、
僕がヴァロン君を見ると…彼は笑った。