夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「ぼ、僕も!た、楽しかった!
すごく…楽しかった!
君のお陰で…初めて、仕事がワクワクした!」
もっと一緒に居たいと、
ドキドキワクワクしたいと胸が騒ぐ。
見る人を動かす、天性の才能。
ヴァロン君を興奮して見つめると、
彼は首を傾けて意地悪そうに笑った。
「…良かったね。……。
!…あ、やべ。
リディアが帰って来る前に飯作んなきゃ。
…じゃな!ギル。」
ヴァロン君は僕の胸に付いた名札を見てそう言うと、その場を駆け出した。
夕陽を浴びて、キラキラに輝く彼。
もう一度会いたいと。
共に働きたいと、強く願った。
目標、見付けた。
やりたい事、見付けた。
小さな夢の配達人が、僕に夢をくれた。
……
………。
数日後…。
僕は仕事を辞めて、
夢の配達人になる為の試験を受けた。