夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
……
………。
「ん、よしよし!採用!」
「!……えっ?!」
夢の配達人の試験は、簡単な面接だけだった。
呆気に取られる僕に、
マスターのギャランさんは言った。
人にはそれぞれ向き不向きがあると。
それを、同じ試験を行ったところで差が出るのは当たり前。
要はやる気、気持ちの問題だと…。
何か一つでも自分の誇れるものを作れ。
無理に不得意な依頼を受ける必要はないが、
一度引き受けた仕事は責任を持ってやり遂げろ。
依頼人の夢を壊す事だけは絶対にするな。
そして、自分自身も…夢を持て。
夢の配達人になって、
僕は初めて…自分を好きになる事が出来た。