夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】

ヴァロン君はリディアさんによって生かされ。
そしてリディアさんも、
ヴァロン君によって…生かされていた。

互いが互いを輝かせる。
まるで月と太陽の様な…。
限りない、愛。


「…ヴァロンはここまで来るのに色々乗り越えてきたわ。
あれでも、結構モロいのよ。
反抗的な態度は、それを必死で隠してる証。
綺麗だから、簡単に汚れる事もある。」

リディアさんは、
自分が引き取る前のヴァロン君の事を話してくれた。
彼は両親に全てを否定され、棄てられた事。


「…後悔してるわ。
あの子を偽名で育てなかった事…。
いつかヴァロンが有名になった時、
絶対に両親はあの子を揺さぶる足枷になる。」

「!……ご両親が、彼の邪魔をするって事。
ですか…?…っ…そんな……。」

親が子供を潰す。
幸せを願ってやらない。

ただ、自分達の私欲を埋め尽くす為の道具。
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