夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
そのリディアさんの笑顔を見たら、
僕は何故か涙が溢れてきて…。
彼女を直視、出来なくなった。
「っ………。」
間違いなく、
この時のリディアさんは…1番綺麗だった。
”夢を届ける妖精”…。
そんな言葉じゃ足りない。
世界中でただ一人、
心から愛した人の幸せを願う女神。
……いや。
一途に自分の恋を貫いた、ただの少女。
…だった。
「…大切に、育てます。
ヴァロン君が、
好きになってくれる様な女の子に…。」
「……バカね。
今のままでいいのよ。…よろしくね。」
それが僕の、
リディアさんと交わした最期の言葉。
そして、
僕に託された彼女の願い。
誰も知らない、
僕とリディアさんの約束。