夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
【リディア28歳の6月/診療所】
「リディアさん。
……。あなた、妊娠していますよ?」
「!……。え……?」
小さな診療所。
余命宣告をされて、
私が最期の時間を過ごす為に選んだ小さな島。
先日。
延命治療ではないけれど、少しでも痛みや苦しみを和らげる為に行う治療方針を決める検査をした。
その結果を医師に聞こうと思って訪れた今日。
私は自分の中に、
小さな命が宿っている事を知った。
生理は仕事がハードなせいか、
元々不順だった事もあって気にしてなくて。
最近の不調も、病のせいだと思っていて…
私は自分では全く気付かなかった。
そして、何より…。
私は自分が子供を産める身体ではないと…
思っていたから……。
「リディアさん。
……。あなた、妊娠していますよ?」
「!……。え……?」
小さな診療所。
余命宣告をされて、
私が最期の時間を過ごす為に選んだ小さな島。
先日。
延命治療ではないけれど、少しでも痛みや苦しみを和らげる為に行う治療方針を決める検査をした。
その結果を医師に聞こうと思って訪れた今日。
私は自分の中に、
小さな命が宿っている事を知った。
生理は仕事がハードなせいか、
元々不順だった事もあって気にしてなくて。
最近の不調も、病のせいだと思っていて…
私は自分では全く気付かなかった。
そして、何より…。
私は自分が子供を産める身体ではないと…
思っていたから……。