夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
〈回想シーン〉

生まれつき白銀の髪に水色の瞳。
実の両親にすら不気味がられ、
親戚中をたらい回しにされ続けた私。

そして12歳の時に、
私は使用人として金持ちの家へ奉公に出された。
それが、地獄の始まり。

あんなに不気味がられた容姿が、
私が女へと成長すると共に男達の見る目が変わった。

毎晩毎晩、
私は都合のいい道具にされた。
男達の欲望を満たす為の、道具。

逃げたくても、
帰る場所なんて…。
頼る人なんていなかった私。


そんな私は、
いい年齢になっても絵本の世界に憧れていた。

頑張って生きていれば、
いつか良い事があると…。
格好良い、素敵な王子様が助けに来てくれる。

……そう、夢を描いてた。
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