夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「……。やりたい。
どんな仕事でも、必ず成功させる。
よろしくお願いします!」
俺が深く頭を下げると、
マスターが肩をポンポンッと叩く。
「ん、じゃあ早速明日から働いてもらおう!
楽しみにしておるよ。
お前が何処まで昇りつめるか、な。」
…すぐに、昇りつめてやる。
去って行くマスターの後ろ姿を見て、
俺は心の中で呟いた。
「やったじゃない、ヴァロン!」
無邪気に、
俺が夢の配達人になれた事を喜んで抱き付くリディア。
……見てろよ。
絶対に、お前に認めさせてやる。
俺が誰よりも良い男だって、絶対に…!
抱き締め返したい手を、
俺はギュッと拳を作って…そう決意した。
この時は誰も思わなかった。
まさか、
俺がリディアに下剋上を仕掛ける日が来るなんて…。
俺がリディアから、
白金バッジを奪う日が…来るなんて……。
……
………。
〈回想終了〉