夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】

……。

けど、現実は違う。

耐え続けても、変わらない毎日。
愛する人なんて、いない。
大切にしてくれる人なんて、いない。

……。

私は、
13歳の時に…妊娠した。

私を抱いた誰かの子供。
誰が父親かなんて分からなかった。


……戸惑ったけど、私は嬉しかった。

私の赤ちゃん。
自分に家族が出来るのだと、喜んだ。

王子様なんていらない。
私を大切にしてくれない男なんていらない。

この子がいればいい。
私を母親に選んでくれたこの子を、守りたい。

そう、思った。

……。

でも、産ませてなんてもらえなかった。
< 410 / 497 >

この作品をシェア

pagetop