夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
人一倍努力した。
13歳から勉強も運動も、
全て一からスタートさせて昇りつめた。
私をバカにした奴等になんて、負けない。
男達になんて、もう絶対に屈したりしない。
私の下で膝間付きなさい。
私を欲しがる男なんて、全部棄ててやる。
憎しみを力に変えて、突き進んでた。
”夢を届ける妖精”…。
そう言われていたけど、嫌味にしか聞こえない。
だって、みんな言ってるわ。
陰でこそこそ”あいつは悪女”だって…。
それでいい。
私にはサヤとマスターとお酒があればいい。
19歳。
白金バッジになった私に、
もう怖いものなんてなくなった。
雨上がりの空。
綺麗に架かる虹を見上げるのが、好き。
まさかこの景色を、
隣で見て欲しいと思う相手が出来るなんて…。
私は、思ってもみなかった。
……
………。