夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
【夢の配達人隠れ家/シュウ仕事部屋】

「!……ヴァロンッ?
何してるんですか…!そんなに濡れてッ…!」

隠れ家に着いて早々、
慌てたシュウに怒鳴られてガキみたいにタオルで頭を拭かれた。


「傘、持ってなかったんですか?
君なら雨降る事を予想するとか、
何か対処出来る事があったでしょう?
……全く。風邪ひいたらどうするんですか!」

黙っている俺に、
シュウはキッと見つめながら怒る。

けど、シュウは…。
何となくおかしい俺の様子に気付いて、
責めるのを止めると新しいタオルを差し出す。


「…仕事、行けますか?」

「……。
行くよ、大丈夫だから…。」

……大丈夫。
そう自分に言い聞かせて、
俺はタオルを受け取った。
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