夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
ヴァロンはまだ、
自分自身の幸せを見付けていなかった。
口が悪くて態度も悪いクセに…。
面倒臭そうにしながら、
結局自分よりも他人が喜ぶ方を選んでた。
人に幸せを与える。
私達夢の配達人にとっては大切な事。
…けど、それじゃあいつかダメになる。
”自分自身も夢を持て”…。
マスターの言葉の重大さを実感する。
人は自分が幸せじゃなきゃ、
他人に本当に優しくする事なんて出来ない。
いつか、壊れる。
偽りの優しさは、壊れてしまう。
私はそれを、
ヴァロンよりも先に自分が実感する事になる。
私が26歳、ヴァロンが14歳。
私には忘れられない事件が起こる。
……
………。