夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「ね?リディア。
お昼ご飯一緒に食べれる?」
「!っ……え。あ、うん…!」
サヤに尋ねられて私はハッとした。
…っ…私、今…何考えて……。
サヤは…私の親友、なのにっ……。
胸がドクンッと嫌な音を立てる。
親友の幸せを願えないなんて。
ましてや妬むなんて…。
サヤはとても良い子。
それなのに、湧き上がる嫌な想い…。
「…あ、じゃあさ!ご飯食べに行こう!
私、お祝いに奢るから!
……って、あ…つわりとか大丈夫?」
私は自分のモヤモヤを打ち消す様に、
笑顔を作ってみせた。
「うん、大丈夫。
つわり軽いみたいで、
むしろすぐお腹空いちゃうくらい!」
「良かった。
じゃあ、行こうか。」
サヤの笑顔に、
自分の心の中が知られていないと思うと…
私はホッとした。