夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
恋には不器用な私。
どんなに戦略を立ててもダメ。
ヴァロンを前にすると、
つい恥ずかしくてキツい口調になってしまう。
心の中では彼の言葉や行動が嬉しいクセに、
すごくキュンキュンしてるクセに…。
この前もせっかく作ってくれたご飯を、
「まだまだね。」って言ってしまった…。
せっかく私の好きな物を作ってくれたのに…。
今までの師弟関係。
ずっと姉と弟みたいな立場だった私達。
それが長かったせいもあり、
私はなかなか素直になれなかった。
……。
私は悩む度に、
サヤの所に行って相談していた。
ヴァロンがあの日助けてくれたお陰で、
私とサヤの友情もずっと続いている。
そして、
彼があの日救った小さな命。
サヤとギルバートの愛娘アカリちゃん。
可愛い笑顔で、いつも私を癒してくれる。
その度に、ごめんなさい。
生まれて来てくれて、ありがとう。
と、私は心の中で呟いていた。