夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「あんた何様だよッ…!
育てた?っ…誰も頼んでねぇだろッ?!」
もう、力では敵わないと実感する。
この子は、もう子供じゃない。
一人の、男性なんだと…。
「勝手に連れて来て…。
勝手に自分の理想を押し付けて楽しいかっ?」
…そうね。
ごめん、なさい…。
ヴァロンには全く関係ないのに…。
私は最初、
貴方を…失った子供の代わりにした。
そう、思おうとして…育てる理由にしたわ。
……でも、違うの。
「あんたは俺の親じゃないッ…!!
いつまでも言いなりになると思うなよッ…!!」
私はアンタを自分の子供だなんて思った事なんて、一度もなかった。
出逢った時からずっと、隣に居て…
一緒に大好きな景色を眺めてほしい人だった。
出来る事ならずっと、
雨上がりの虹を一緒に探して生きたかった。
……
………。