夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「リディア、俺はあんたに下剋上を申し込む。」
俯く私の耳に、
ヴァロンの声が…聞こえた。
いつも私に力をくれた声が、響く。
「あんたから白金バッジを奪って…。
俺があんたの上に立ってやる。
……。文句、あるか?」
俯いていた顔を上げると…。
背を向けたまま、
顔だけ私の方を向けているヴァロンと…
瞳が重なった。
この瞳に、
何度も貫かれたいと願った。
「……いいわ。
勝負よ、ヴァロン。全力で来なさい。」
私に出来る、最期の事。
望んでいた形とは違うけれど、
私は貴方に白金バッジを受け取ってほしい。
例え何度道が逸れても、
絶対にヴァロンは…人を幸せに出来る人だから……。