夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「っ……ッ!!」
反応が遅れたヴァロンの首に、
私の腕がまともに食い込んでガッチリと固める。
振り解こうとする彼。
私は力を緩めずググッと締めた。
…手は抜かない。
さあ、ヴァロン。
これで終わりじゃないでしょ?
私は、ヴァロンがこのまま気絶するとは思っていなかった。
…だって、約束した。
私達は約束した。
”誰よりも、良い男になりなさい。
アンタなら絶対になれる。”…。
”5億よりも、価値のある男になる。
安すぎたって、後悔させてやる。”…。
…あの日、
ヴァロンと交わした約束。
私を見上げて、アンタは誓った。
私はヴァロンの、
あの眼差しを…信じてる。