夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】

「……良かった。」

「///……ッ。
バ、カッ…!アンタの方が……っ///。」

安堵の溜め息を吐くヴァロンの頰の傷に触れて、私は彼を見つめた。

瞳が重なって、涙が溢れる。


なんで、こんなに優しいのよ…?
どうして私に、優しくしてくれるの?

必死に駆け付けたり。
私の為に慌ててくれたり。
庇ってくれたり…。


そんなに優しくされたら。
優しい瞳で、見つめられたら…。
私は、貴方を諦められなくなる…。

ヴァロンを幸せにしてあげられないのに…。
傍にいてほしいと…。
貴方がほしいと、欲を出してしまうわ…。


言えない言葉が涙になって、
ポタポタと溢れ落ちる。

その瞬間…
ヴァロンの唇が、私の唇と重なった。

……
………。
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