夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「っ……だから、今だけ…。
この子の母親でいさせて下さいっ…!
私の、夢なんですっ……。」
13歳の時に一度失った夢。
ヴァロンに出逢って、
彼にもらった私の一番の宝物。
この夢だけは、
命に代えても自分で叶えてみせる。
「……全く。
最初から最後まで、お前は我が儘だな。」
マスターはそう言って…。
自分のお腹に触れている私の手に、
そっと優しい手を重ねてくれた。
「…我が儘娘と口の悪い問題児の子供。
想像しただけで、大変そうだ。」
プッと吹き出した様に笑うマスターの笑顔。
嬉しくて、私は涙が止まらなかった。
……
………。