夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】

ダイニングキッチンに戻ると、
窓に近付いて薄いレースのカーテンをめくる。
昼食とモニカが来る準備に集中していて、
全然気付かなかった。
確かに、風はないけど大雨だ。


「こんな日は、
夢の配達人も大変ですよね〜。」

「そうそう。
雨ってなんだかんだ予定が狂うし、
仕事やり辛いだろうな〜今日は。」

荷物を片しながら会話する二人。


「…そうなんだ。
ヴァロン、大丈夫かな?」

少しだけ、不安になった。

今朝のヴァロンは、
なんだか少しだけ様子が違った。
普段どんなに疲れていても、
ヴァロンは自分でかけた目覚ましが鳴る前に必ず起きる。

…それに。
夢、見てたのかな…?
なんかちょっと、うなされてた様な…。


レースのカーテンをキュッと握って窓の外を見つめる。
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