夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】

最後に一緒に過ごしたヴァロンの15歳の誕生日は、彼が仕事で…。
もう一緒に過ごせないのかと思って一人でケーキ焼いてたら、誕生日が終わる5分前にギリギリで息を切らして帰ってきた。

懐かしい気持ちが溢れる。


「……今年は誰と、過ごしてるのかな?
仕事かな?……彼女、かな。
……。幸せに過ごしてると…いいな。」

奥さんに頼んで買って来てもらった苺を、私はパクッと口に入れた。
甘酸っぱい、想い出の味が口に広がる。


「…ヴァロン。
17歳のお誕生日、おめでとう。」

そう口にして窓の方を見ると、
いつの間にか雪が降り始めていた。

……。

寒い。
身体を冷やしてはいけないと、
掛け布団をお腹に掛けようと引き寄せた。

その瞬間!


「っ…いッ……!」

ズキッと痛む肩の関節。
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