夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「リディアさん。
子供を帝王切開で出しましょう。」
1月下旬。
毎日激痛に苦しむ私を見かねた先生が提案した。
ユイがお腹にいる状態では強い薬は勿論、痛み止めすら満足に使えない。
……でも。
「っ……まだ、ッ…大丈夫です…っ。」
私は顔を歪めながらも、首を横に振った。
まだ予定日より日がある。
普通の子よりも小さなユイ。
少しでも長くお腹の中で育ててあげたかった。
……それに。
産まれてしまったら、もう一緒に居られない。
どんなに痛くても、苦しくても…。
ユイと一緒に居たい。
少しでも長く、居たい。
身体の痛みよりも…。
ユイと離れる方が、私には…辛い。