夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
【病室】

「………っ。
……。……ん………。」

重たい瞼をそっと開けた。
窓から差す、橙色の光。


……夕方?……。
私、まだ…生きてるんだ……。

ダルくて身体に力が入らない。
頭もボーッとしている私。

そんな私の肩を、
ポンポンッと誰かが叩いた。


「リディアさん。お疲れ様でした!」

その声に、
私はゆっくりと顔だけ横を向ける。


「おめでとうございます!
リディアさんの言ってた通り、女の子ですよ。」

奥さんの、声。

ボヤッとした視界に映るのは…。
奥さんの笑顔。

……そして。


「……。
!っ……///。……ユ、イ…?」

奥さんの腕に抱かれている、
小さな赤ちゃん。
フワフワのタオル生地の布に包まれた、ユイ。

見た瞬間、
トクンッと胸が熱くなる。
涙が溢れて、止まらなくなる。

しっかり見たいのに、余計に視野が滲む。
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