夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
遺された時間、
私をユイの母親でいさせてくれた。
ユイが居れば、
何もいらないと思ってた。
ユイが居れば幸せだと思ってた。
……でも、違う。
たくさんの人との繋がりが、
私に幸せをくれていた。
ユイが、気付かせてくれた。
この子の誕生が、
私を母親にしてくれた事が…。
最後の最期に、
私に大切な事をたくさん気付かせてくれたの。
「っ……はいッ///。
ありがとう…ございますっ……。」
私は笑顔で、頷いた。
そして、
腕の中の小さなユイを見つめた。
まだハッキリとしていない、
とろんとした眠そうなユイの瞳。
その瞳の色は、黒。
髪の毛も、黒色だった。
私とヴァロンには、全く似ていなかった。