夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「…えらいね。
ちゃんと、ママのお願い…聞いてくれたの?」
”私にもヴァロンにも似ないでほしい”…。
そう、強く願った。
ユイは、
私とヴァロンが本来生まれたかった姿。
私とヴァロンが、
憧れた容姿で生まれてきてくれた。
……。
免疫力をつける為の初乳。
小さいユイはまだ上手く吸えないけど、おっぱいに吸い付いてなかなか離さなかった。
治療を始めたら、もう母乳はあげられない。
最初で最後の授乳だと、
分かっているかの様だった。
「…パパみたいに、大食いになったりしてね?」
一生懸命なユイの頰を指先でつんつんと触れると、まだ見えてない筈なのに上目遣いで私を見上げた。