夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「ヴァロン様のご両親はきっと今頃後悔してますね!
あんなに素敵な方を捨てたんですから。」
「!!…。
……えっ……?」
レイの一言に、
私は思わずガシャンッとフォークをお皿の上に落とした。
その様子を見て、
二人はハッとした様に私を見つめる。
「っ……あ、すいません!
ボク…えっと……。」
「っ…バカッ。
いくら奥さんにでも言っていい事と悪い事があるでしょ!」
気まずい沈黙の後に、
レナがレイを叱る様に背中を叩く。
「い、いいの…!
レイは…悪くない……。
私がヴァロンの事、知らな過ぎるだけだよ…。」
ヴァロンが、両親に捨てられた。
その事も驚いたしショックだけど…。
それよりも私は、
今まで自分が知らなかった事が…ショックだった。