夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「う、嘘でしょう?
ヴァロンが仕事で帰って来ないとかじゃ…?」
「……ううん。
確かに、忙しそうだけど…。
たまに休んでくれるし、
同じベッドで…寝る事だって、あるの…。」
その時も、
ヴァロンは腕枕してくれて…。
優しく抱き締めてくれるだけ…。
「しょ、初夜は…?
新婚旅行とか行かなかったんですの?」
「初夜は、ヴァロン…寝ちゃった。
あ、それは仕方ないの!
手紙にも書いた通り、
私とお祖父様の為に色々動いてくれてて…。」
ヴァロンは私を連れ去ってくれてから結婚式まで、
約二週間ろくに睡眠も取らずに動いてくれた。
私には仕事と偽って、
私が安心出来るように…。
幸せに暮らせる様に、してくれた。