夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
【6月11日/任務先の町の宿屋】

任務を深夜に終わらせた俺は、
宿泊先の部屋についた途端にベッドに倒れ込んだ。


「っ……参ったな。」

頭がボーッする。
身体が熱い。

任務中は気が張ってたせいか、
そこまで感じなかった身体の不調。
だが任務を終えた途端、
急に熱が上がった気がする。

アカリの為にも、
任務が終わったらすぐに自宅のある街へ帰るつもりだったのに…。
もう、一歩も動けない。


コンコンッ…!

そんな俺の部屋に響くノック音。


……マジか。
こんな深夜に誰だよ…。

身体も動かないし面倒臭い。
俺は無視する事に決めて目を閉じると…。
ガチャッと部屋の扉が開いた。


……あ、ヤベ。
鍵閉めんの…忘れてた……。

さすがに不味いと思い上半身を起こそうとすると、グッと肩を掴まれ逞しい腕に支えられる。
< 69 / 497 >

この作品をシェア

pagetop