夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「…無用心ですね。
天才ヴァロン様が任務先で油断ですか?」
聞きなれた声に、俺はホッとした。
「っ…シュウ?
お前…何で、いんの……?」
「君の様子が、
出掛ける時からおかしかったので…。
仕事を片付けてから駆け付けました。」
「ふ〜ん…。暇人なんだな…。」
口ではそう言ったけど、
シュウの気持ちが嬉しくて…俺は微笑った。
俺と瞳の合ったシュウは驚いた表情。
ああ、そっか…。
俺はシュウに対して優しく笑いかけた事なんて、
なかったんだな…。
7歳の時から知ってるのに。
俺はいつも、シュウに酷かった。
生意気な口を利くわ、我が儘を言うわ。
シュウを怒らせても、
コイツは絶対に俺を見捨てないって…。
心の何処かでいつも甘えてる。