夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「……ヴァロン、まだ寝ないで。
君、また雨に濡れたままじゃないですか!」
「…ん、もう動けねぇもん。」
今にも瞼を閉じそうな俺にシュウは怒りながら、タオルで濡れた髪を拭いてくれた。
頭、撫でてもらってるみたいで…心地良い。
今なら、
普段言えない本音を…言える気がした。
「……シュウ。
いつも…ありがと、な……。」
「!……え?」
「…いつも、ありがと……。」
ちゃんと言えてるか、
頭ボーッとして分からなかった。
けど、伝えたかった。
「……今日だけ、特別。
もう言わねぇ…かもな……。……。」
そこまで呟いて、
俺は意識を手放して…眠った。
……
………。