夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
〈回想シーン〉

マスターの息子として生まれた私にとって、
夢の配達人はすごく身近な職業だった。
物心ついた時から、
父であるマスター・ギャランの創り上げた隠れ家が私の自宅であり遊び場。
色々な特技や能力を持った人達に囲まれて育った。

父は私が夢の配達人になる事を強制はしなかったが、
隠れ家で年齢と共に力をつける事を本当に喜んでくれた。
私が強くなればなる程、
”親の七光り”と言われる事もあったが…。
そんな陰口が気にならない位、
私は父を尊敬していたし夢の配達人の事が大好きだった。


一般知識や人との交流を学ぶ為に、
同世代の子供が通う学校にも行っていたが…。
勉強も運動も、
群を抜いて断トツだった私は浮いていた。

自分の力を自慢したつもりもなければ、
見下したつもりはない。

…けど、次第に友達は減っていった。
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