夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「まずは、チビ改善ね!
飲み物は常に牛乳飲みなさい。」
「はぁ?ざけんなッ…。
嫌いだって言ってんだろ!」
私が何より嫌いだったのは、
このヴァロンの口の悪さと態度。
リディアに言われた事をちゃんと聞かず、
ツンッとそっぽを向く反抗的な態度。
「君、ちょっと生意気じゃないかな?」
我慢出来なかった私はヴァロンに言った。
「リディアは君の師匠なんだし、
ここでは君なんかよりずっと先輩だ。
第一それが年上の人に対する姿勢なのか?」
すると、
そっぽを向いていたヴァロンが…私を見た。
生意気な目。
まるで警戒心を剥き出しな野良猫だ。
短く切ってやりたい位長い前髪の隙間から覗く、
ヴァロンの切れ長の目は…。
その瞳だけは酷く大人びていた。