夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】

「ハイハイ!喧嘩しない!
シュウ、ありがとね。
私は気にしてないから大丈夫よ!」

リディアが微笑む。
私に向かって微笑んでくれて嬉しい。


「でね、お願いがあるんだけど…。
ヴァロンの組手の稽古に付き合ってあげてくれない?」

リディアの言葉に驚いた私は「え?」。
ヴァロンも嫌そうに「はぁ?」と言った。


「私とじゃ身長差あり過ぎて上手く行かないのよ。
基本は教えてあるから、
容赦無しにバンバン打ち込んでやって?」

「え?……は、はい。」

こいつと組手の稽古。
嫌だったけど、
リディアの頼みなら仕方ない。


「…じゃあまず、
約束組手から…やる?」

組手とは、
主に二人で相対して行う空手の練習形式の一つ。
決まった手順にしたがって技を掛け合うのが「約束組手」、
自由に技を掛け合うのが「自由組手」だ。
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