夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】

……
………。

「……ねぇ。
次は自由組手やろうよ。」

約束組手が終わった途端、
私は気付いたらそう言っていた。

楽しくて楽しくて。
目の前のヴァロンしか見えなかった。


「はぁ?こっちは初心者だぞ。
続けて出来るかよ!休憩休憩〜。」

そう言って、
リディアの元で水分補給するヴァロンが…。
もう、生意気な子供だと思わなかった。


「っ……!てめッ…。
これ中身牛乳じゃねぇか…!しかもぬるっ!」

「牛乳飲む!
冷たい水ばっかり飲まないの!」

「こういう時は水だろっ?
牛乳とか馬鹿じゃねぇのっ…!」

リディアと言い合うヴァロン。
彼を嫌いだと思う気持ちは、とっくになくて。

私はいつの間にかリディアより、
ヴァロンを目で追っていた。
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