夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
この時リディアは25歳。
大人の魅力を増した彼女はますます綺麗で。
フワッと香るいい匂いにも、ドキッとした。
彼女を見ていると自然とほころぶ表情。
私は、リディアに恋をしていた。
……。
そう、思っていた。
ヴァロンの表情を、見るまでは…。
「やっぱり、リディアは綺麗だね。
……?…ヴァロ…ン……。」
私は、隣にいるヴァロンを見た。
「///ッ……。」
その瞬間、
今までにない位…鼓動が高鳴った。
ヴァロンの、
リディアの背中を見つめる…瞳と表情。
獲物を狙う豹の様に強い眼差し。
けれど、
優しくて切ない輝きを持つ瞳。
熱を帯びた何処か色っぽい、
すっかり大人になった表情。
息を飲む程…彼を美しいと思った。