夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
実感した。
私のリディアに対する想いは、恋ではない。
女性として美しい、彼女への憧れ。
ああなりたい。
自分が本来生まれたかった姿だったのだ、と…。
そして、
ヴァロンに対する想いこそが…。
「っ……///!」
嘘だッ…!
そんなっ…馬鹿な話……。
私は、男で…彼も……男なのにッ…。
「?……シュウ?
んだよ、どっか具合悪いのか?」
動揺する私に気付いたヴァロンが、
顔を覗き込んで額に…大きな手で触れてきた。
”シュウ”…。
何度も呼ばれてきた筈の名前に、
胸が鼓動を立てる。
顔覗き込まれて、ゾクゾクする。
ヴァロンの手の温もりに、
どんどん熱くなる頰と身体。
「っ///……止めてくださいッ!!」
心臓が爆発するかと思った。
ヴァロンの手を振り払って、
私はそのままその場を走り去った。