夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
どうしていいのか、分からなかった。
自分が怖くて。
気持ち悪いとすら思った。
ヴァロンの言葉、声にさえ感じる。
あの瞳に見つめられたら、おかしくなる。
あの手で触れられたら、
私は…もっともっと、彼が欲しくなる。
自室に戻って、
自分自身の身体を抱き締めた。
ガタガタ震えているのに、身体が熱くて…。
震え上がる感情に、涙が溢れた。
何故、
男に生まれてきてしまったんだろう?
何故、
ヴァロンと出逢ってしまったんだろう?
何故、
こんな気持ちに…気付いてしまったんだッ…。
知りたくなかった。
こんな悍ましい感情。
こんな醜くて汚い自分。
この日から、私はヴァロンを…避けた。