前作の甘い王道ラブストーリーから一変して、シリアスでちょっぴり過激で良い意味で、衝撃を受けました。性的表現されている所も、官能小説にありがちなわかりにくい表現でもなく、でもやんわり過ぎない、読み手がドキドキできる様に書かれているなと感じました。今回はヴァロンの過去・ヴァロンの周りの人物(特にシュウやリディア)の事がよく書かれていますが、衝撃を受け、本当に引き込まれました。シュウがヴァロンを好きだという気持ち…正直私には同性愛の気持ちは理解しがたいと思っていましたが、ここで読んでいると嫌悪感もなく読むことが出来ました。ヴァロンの過去や、リディアとヴァロンの関係の話も、すごく惹きこまれました。本当は想い合っているのに、すれ違ってしまう2人。話を読んでいる間に、泣いてしまう事もありました。この作品は、作者さんの気持ちがすっごく詰まった、愛のある作品だと感じました。
次回作も楽しみにしています!