スーパー丸尾ブラザーズ
百歩譲って、俺の服にだけ色が塗られていないことは許そう。

さらに千歩譲って、腕が取れてしまっことも仕方ない、許してやる。


俺が言いたいことは、玄関に飾るくらいなら、なぜその取れた腕をくっつけてくれないんだ?


「だってその落ちた腕が、お地蔵さんのお供え物みたいだったんだもん」


……はぁ?


「それじゃ郁、留守番よろしくね。行ってきます」


例えだよな?俺が地蔵で、腕がお供え物って事なのか?


子供ってなんて残酷なんだろう。

俺にはこの地蔵の気持ちがわかる。自分の腕を供えられた時の、この悲しみ。

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