スーパー丸尾ブラザーズ
「それでは学級委員長に立候補する人はいますか」


神様仏様、もう悪いことはしません。朝も早く起きるし、名菜のこと叩いたりしません。

だからお願いします、誰も手を挙げないで……!


「はい」


くっそー、今年も推薦はなしだ。

返事をしたのは2人。それでも春のときよりは減ったんだけど。


祈りが神に届かなかった……

それよりオレも早く手を挙げなきゃ!委員長になれなくなっちゃう。


手を挙げている候補者の方を見た。


その瞬間、オレは挙げかけた右腕を引っ込めた。


星川だったんだ。

あいつ、委員長になろうとしてるの?


オレは手を引っ込めたまま、固まってしまった。選挙で星川と戦いたくない。


ダメだ、今年は諦めよう……

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