スーパー丸尾ブラザーズ
「先生、わたしは推薦なんですけどいいですか?」

星川が突然口を開いた。オレはぼーっとしながら星川のほうを見た。


誰を推薦するんだろう……風馬かな。

ちょっとだけ不安みたいな気持ちにもなった。


「星川さん、どうぞ」

「わたしは丸尾くんを推薦したいです」


……えっ?オレ?


「丸尾くんは前期のときも委員長をやっていました。

話し合いのときにもリーダーシップを取ってくれたけど、わたしが丸尾くんを推薦する理由はそれではありません」


頭の回転が止まってしまって、星川が話すのをぽかんとしながら聞いていた。

でも心臓だけはどくんどくんっていっていた。

< 119 / 197 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop