スーパー丸尾ブラザーズ
次の日の放課後になって、風馬が星川を連れて教室を出ていくのを見たんだ。

圭佑に「風馬って星川のことが好きなの?」って聞かれたけど、わかんないって答えた。


風馬がいないから、オレは一人で帰った。

道の途中で何度も胸が痛くなって、泣きそうになったんだ。


今頃は風馬が星川に告っている。


オレは両思いってわかっているのに告ることができない。

勇気がないからできないのかな……


家に帰って、母さんに今日の学級だよりを渡した。星川の転校を知らせる内容だ。


「あら、星川さん転校しちゃうのね。1年のときも一緒だったものね。寂しくなるわね」


「別に女子だから寂しくないよ」

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