スーパー丸尾ブラザーズ
ある日、いつも元気なちい兄の元気がありませんでした。

最初は漫画を勝手に持っていくわたしに、ちい兄が怒っているんだと思ったけど違うみたいでした。


大人になる途中のちい兄は悩んでいたんだと思います。


わたしはちい兄が心配になったので、ベッドのはしごを登って、ちい兄のところに行きました。


ちい兄は泣いていました。


それを見たらわたしも悲しくなってしまったので、つられて泣いてしまいました。

きっとタイフーンレンジャーをやめてしまったちい兄は、戦い方を忘れてしまって、風馬くんと圭佑くんにいじめられたんだと思います。


いじめの問題は深刻なので、話さなかったんだと思います。

松川さんが言ってた、悩みがあっても話さないとはこのことだったのです。


わたしはどうしたらちい兄に優しくできるかなって考えていたら、そのまま眠ってしまいました。

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